受賞者
AWARD WINNER

畠中 希世美 洛星中学校・高等学校 教諭

洛星中学校・高等学校 教諭

畠中 希世美
Hatanaka Kiyomi

授賞理由

1998年から家庭科主任として、中高一貫の男子校家庭科の指導内容を工夫し、効果的な実習を多く取り入れるなど充実した家庭科教育の取り組みを実践している。特に「赤ちゃん講座」では、中心となって指導を行い、地域との連携を重視し、毎年工夫を重ねて運営している。また、料理研究部顧問としてチームを率い、さまざまな料理大会などに取り組み、文化祭では16年間校内料理大会“チャレンジクッキング”を指導するなど、食育にも力を入れている。
2012年改訂の中学学習指導要領で「乳幼児との触れ合い」が必修となったが、当校では2008年より「赤ちゃん講座」を中学 3年生家庭科の授業の一環として毎年実施している。この講座は、“京都市中高生と赤ちゃんとの交流事業”として上京児童館や地域の民生委員と連携し、家庭科係が実行委員となり学校に赤ちゃんご家族をお招きし、中学3年生全員が赤ちゃんとの交流体験をするものである。
“生きる力を育む”という理念のもとに改訂された学習指導要領の精神に沿った“いのちと向き合う学習”として、より多くの学校とともに更なる発展的な取り組みを行う。

主な活動

2008年度からは上京児童館と連携し夏休み前の土曜日に「赤ちゃん講座」を実施

第一部助産師の講演「大切ないのち」(受精、妊娠、出産、育児について)
第二部赤ちゃんご家族との交流会
(中学3年生男子生徒225名、赤ちゃんご家族20~30組)

顧問を務める料理研究部は2007年から福井県で行われている全国高校生食育王選手権大会に近畿ブロック代表として計6回予選を突破し、全国大会に出場するなど以下のような成績を収めている。

第1回(第3位入賞、2007年)
第2回(優秀賞受賞、2008年)
第3回(優秀賞・神田川俊郎特別賞受賞、2009年)
第4回(優秀賞・女子栄養大学学長賞受賞、2010年)
第6回(準食育王受賞、2012年)
第7回(準食育王受賞、2013年)
食の甲子園inやまがた全国大会(奨励賞受賞、2012年)

※主な実践報告

  • 「男子校に赤ちゃんを!」共著 加藤泰子
    「家庭科研究」2010年12月号NPO法人家庭科教育研究者連盟 掲載
  • 「私学男子校家庭科の取り組み~生活力・コミュニケーション力を高める工夫~」
    「家庭科」2011年2号全国家庭科教育協会 掲載
  • 「赤ちゃん講座」~中学3年生男子と赤ちゃん、お父さん、お母さんとの交流~
    2012年全国カトリック学校長・教頭合同研修会 問題提起・事例報告発表
  • 「実践報告文化祭チャレンジクッキングの取り組み~男子校の校内料理大会~」
    「東書Eネット実践報告」2013年2月 掲載