受賞者
AWARD WINNER

久保 敦 立命館宇治中学校・高等学校(教諭)

立命館宇治中学校・高等学校(教諭)

久保 敦
Kubo Atsushi

授賞理由

文部科学省が2020年からの導入を模索している、大学入学試験新制度、中等教育の改革を促進するための欧米型教育カリキュラムや入試制度について研究することにより、次世代の中等教育における人材育成をどのように実践していくかを検討している。
次世代を担うグローバルな人材の育成という面からも、「回答のない問い」に対応し、解決方法を見出すことができる素地を養う必要がある。
高次思考能力(論理的思考能力・批判的思考能力など)を育成するため、また、大学新テストが求める学力3要素を身につけるための実践的な方策として、IBDP(国際バカロレア)のコア科目の設定が必要。そのひとつである「TOK (Theory of Knowledge)」を導入し、生徒の思考カ・判断カ・表現力を育成する研究を。加えて「CAS(Creative・Action・Service)」も導入し、生徒の主体性・多様性・協働性を育成する研究も行っている。

主な活動

  • 「TOK」科目を導入するにあたり、校内外の教員を対象にした研修・セミナー研修を実施。
  • 中学1年生を対象に「中学TOK」の導入を開始。学年の教員が中心となり教科横断型の取り組みとして「総合」の時間を活用して、TOK的な授業を月に 1 回程度実施。
  • 「CAS」の主眼である、「主体性・多様性・協働性」を養うため、国際委員会と放送部の協働作業による「熊本支援活動のプロジェクト」を試行。

2015年度

  • 『Decoding TOK 日本語版 翻訳監修』Z会より発刊

2016年度

  • 岡山大学のシンポジウムで、「CASとTOKから見た日本の高校教育への提案」について、大学・中高教員を対象に講演。
  • 鹿児島大学のシンポジウムにおいて、「国際バカロレアの概要」の研究発表を行った。