受賞者
AWARD WINNER

大谷幼稚園 研究グループ

大谷幼稚園 研究グループ

授賞理由

近年、一斉のクラス活動に参加しにくい子どもや、特別支援を必要とする子ども(“要支援児”)の増加がみられることから、大谷幼稚園ではその対応策として、担任教諭とは別に担任外教諭(“フリー教諭”)の配置を開始。また、平成27年度から設置された“特別支援コーディネーター”が中心となって、担任教諭とフリー教諭のスムーズな連携を図る話し合いの場を設け、要支援児の状況把握や保育方針を協議し、教職員の共通理解に基づく個別の支援(保育)計画作成や保育体制の整備を行うことで、園児たちが混乱なく園生活を送ることができる環境づくりを図ってきた。
3年間の育ちを見通す形で学年グループを核とし、園全体の課題として取り組み、平成30年度幼稚園教育理解推進事業京都府研究協議会において、その成果を発表した。障がいの有無にかかわらず、ひとりひとりの園児をありのまま受け止める保育者の姿勢は、要支援児のみならず周りの園児たちにも安心できる環境を生み出し、園児たちが互いに認め合える関係性が芽生えはじめている。インクルーシブ教育の真摯な実践例として、他園にも大いに刺激を与える活動となっている。

主な活動

研究主題

「障がいのある幼児などへの指導や障がいのある幼児児童生徒との『交流及び共同学習』の推進について」

研究主題のとらえ方

  • 障がいの有無にかかわらず“インクルーシプ教育システム”のもと、同じ場でともに学ぶこと、ひとりひとりを受け入れ、個々が必要とする様々な調整を行うことが“合理的配慮”であると考える。
  • 園生活を通して、要支援児の特徴を知り、現状を把握する中で、課題に対する指導の工夫を園職員で検討しながら、個々の保育の方向性を考える。
  • 個々とクラスが相互的に育ちあい、認め合える関係を築き上げることができるよう願いながら、3年間の保育を考える。
研究事例
  • A児と保育者とのかかわりを通して
  • 言葉の理解 友達とのかかわりを通してB児
  • 言葉に遅れがみられるC児を通して

平成30年度 幼稚園教育理解推進事業京都府研究協議会

平成30年8月28日 於:京都府総合教育センター
主催:文部科学省、京都府、京都府教育委員会