受賞者
AWARD WINNER

嵯峨・御室幼稚園 研究グループ

嵯峨・御室幼稚園 研究グループ

授賞理由

嵯峨・御室幼稚園では、これまでにも、保育者同士の話し合い等を通して、子どもの育ちの見取りや考察、共有をはかってきたが、さらに多面的に子どもを理解したり、理解内容の着実な共有を図ったりするために、平成30年度に、新しい園内研修の方法を探求する研究グループを立ち上げた。
その際、平成30年の幼稚園教育要領の改訂に伴って初めて示された「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」を子ども理解の際の観点とすることで、子どもの育ちの多面的な理解を進めるとともに、その情報を子どもの年齢や時期別に整理し、自園の教育課程編成に結び付けることを試みてきた。
月2回の研修を継続するうちに、個々の保育者が多様な角度から子どもを理解できるようになり、保育の幅を広げるヒントも得られるようになった。さらに、研修の場で想いを伝え合うことは教職員同士の関係性の向上や集団の育ちにも繋がっている。
研修の成果を教育課程編成に効果的に活用する方法も模索されており、幼稚園での新しい園内研修方法として今後のさらなる探求が期待される。

主な活動

研究テーマ

「やわらかく多面的に子どもの理解を深める園内研修~語り合いから生まれる教育課程~」

研究方法

  • 日々の保育の中で“子どもが輝いている!”と感じられる瞬間の写真を撮る
  • 研修時、撮影者ごとに写真を1枚選び、その場面の背景や流れを他の保育者に伝える
  • “幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿”を手立てに、個人が見取った育ちを付箋に書き出す
  • 時系列で話しを進め、10の姿のカテゴリーに分けながら育ちを語り合い、共有する

実践事例

  • 話し合う人数や形態
  • 写真提供者の写真の選び方、説明の方法
  • 「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の理解とそれを用いたまとめ
  • 育ちを年齢、時期ごとに分類・整理して教育課程につなげる

発表の場

第33回 全日本私立幼稚園連合会近畿地区私立幼稚園教員研修大会奈良大会
平成30年7月25日 於:ホテル日航奈良 主催:私学研修福祉会
協力:全日本私立幼稚園連合会、(公財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構