受賞者
AWARD WINNER

久保田 一暁(立命館中学校・高等学校理科教諭)

立命館中学校・高等学校理科教諭

久保田 一暁
Kazuaki Kubota

授賞理由

立命館高等学校は文部科学省からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、高大連携と科学教育の国際化を柱に新しい科学教育の研究開発に取り組んできた。その取り組みの中では、International Science and Engineering Fair 2007(ISEF2007)において、日本代表として選考された本校生徒(参加は卒業後)の研究「粘菌の情報工学への応用」がグランドアワード4等(参加日本人の研究4テーマの中で最高位)を受賞した等の成果をあげた。その達成には、彼を指導し続けてきた久保田教諭の功績が大きく、ISEFより優秀指導者賞を受賞した。 教諭は、高校2年の科目「生命」を設立して、その授業のコンセプトシラバスと独自テキストの作成をはじめとしたサイエンス教育の充実・発展に注力している。また、英・豪・米・韓国・中国などへの視察・生徒引率・フォーラム出席など、海外の科学教育に数多く触れて得た識見も活かし、生物授業担当者またSSHクラス担任として、数多くの生徒の研究・発表指導に精力的に携わっており、その功績は大である。

主な活動

  • 1992年3月筑波大学卒業後、立命館中学校・高等学校に教諭として着任。理科、特に生物教育に関わる。
  • 2000年以降、いのちのサイエンスを学ぶ学校設定科目「生命」の設立に中心的に関与。論文「高校で生命科学を必修に! 新科目『生命』の創設~スーパーサイエンス・ハイスクール立命館高校の挑戦(1)~新科目『生命』はいかにしてつくられたか」を発表(『つくば生物ジャーナル』2003)。

学会及び公的機関での発表・提言

  • 第27回・第28回日本分子生物学会へ招聘参加(2004、2005)
  • JST主催「ヒト組織・細胞の社会還元」ワークショップ(2005)
  • 文部科学省「先端医科学の認知に向けた社会的基盤調査」(2005)ほか

生徒の研究・発表指導

バイオインターハイ全国科学論文コンクール最優秀賞(’03)、全国環境論文優秀賞(’04)、高校生京都理系論文賞最優秀賞(’05、’06)、日本学生科学賞京都府予選最優秀賞・全国中央審査入選2等(’05)、ISEF2007グランドアワード4等受賞(’07)などがある。