設立の経緯
1963年 (昭和38年) 5月15日 京都私学振興会誕生
1961年 (昭和36年) 7月、私立中学高等学校校長会・同保護者会連合会及び教職員代表の三団体は「私学三者連絡委員会」を結成し、今後始まる生徒急増期に備えて施設の充実や教育条件の改善に対する公費助成要求運動を始めることにしました。
一方、私立中高校長会と保護者会連合会は、私学の自主財源と公費助成による資金をもって事業を行い、その果実をもって私学支援や教職員の福利厚生・研修事業を行うための組織として財団法人の設立を目指して「京都府私学振興協議会」を立ち上げました。
その後1年有余の検討を重ねて、1963年 (昭和38年) 2月に平安高等学校校長の近藤亮雅氏を発起人代表として財団法人の設立認可を申請し、同年5月15日に京都府教育委員会より『財団法人京都私学振興会』が設立認可を受けました。
翌39年9月には『京都私学会館』が京都御所蛤御門前に竣工し、ここに永年懸案であった京都府下の私学の振興発展を図る拠点が誕生しました。
設立趣意書
私立学校は公立学校と共に車の両輪として不可欠の公共的教育機関であるが、その健全な発展と理想の実現にはいくつもの困難があるが、特に直面している生徒急増期と次に来る急減期に非常な危険を感じる。
この難局を突破するには、次に掲げるものが必要であり、その具現のため京都私学振興会を設立し、京都府下の私学の振興発展に寄与せんと願い、もって設立の趣意とする。
- 私学の資質の向上
教職員の資質の向上を図る研修を行い有為練達の指導者を養成することにより、私学の体質改善と特色を表す。 - 私学関係者の福祉事業の拡充
私学関係者の日常生活への便宜、生活費の軽減を図る。 - 国・府・市よりの私学助成の増加
私学助成により私学経営の安定を得ることが理想であり、私学が団結して助成の増額に努める。 - 私学の団結
各私学が個々に孤立せず相互の連絡や経営上の研究を行う。